出版基礎知識

フリーの編集者になるには?仕事はどうやってとる?メリットとデメリットも

フリーの編集者になるにはもちろん、編集者の経験が必要です。

たまに初めからフリーで編集の仕事をしたいという方がいますが、そういった方は、編集者とライターを同じだと混同していることが多いです。

編集者は雑誌や本の内容の企画と管理をし、ライターは編集者から依頼された企画の文章を書くという役割分担です。

私自身は出版社で編集、記者、営業、宣伝の仕事をしてきました。そして私の妻が、大手出版社でもともと編集者をしていて、いまはフリーになっています。

フリーになったのは、結婚がきっかけでした。出版社勤めのときは、ほぼ毎日終電で帰宅していたからです。それでも妻は仕事が早い方で、他の編集者は夜中まで仕事をしてタクシー帰りや徹夜でした。

大手出版社を退職してからは、その出版社から仕事をもらってフリーとして活動し始めました。

やはりフリーの編集者になるには、古巣の出版社や付き合いのあったところから仕事を回してもらうの一般的です。

フリーになったメリットとしては、やりたくない仕事は、全部ではないですが断れるということです。仕事量も調整できます。プライベートが忙しいときは、今月は10ページだけ、といったふうにできます。

ただそれで食べていけるのか? というと話は別です。

妻がフリーになってから10年経ちますが、10年前と今では、フリーへの支払い単価が半分になっています。大手出版社の仕事です。

妻はそれほど稼ぐつもりはないのでいいのですが、フリーの仕事だけで家族を養おう、と考えると、収入的にも時間的にも厳しくなっているのは間違いありません。

フリーへの支払いは半分になりましたら、出版社の社員編集者の給料が減っているわけではありません。

社員編集者は意に沿わない異動や、好きではない企画を担当しなくてはならないので、そういったストレスはありますが、生活を考えると待遇は安定しています。

仕事をする環境については、妻はほとんど自宅でやっています。本当にパソコン一台です。特に高スペックではないですが、10万円は超えるものを使っています。やはり、さくさく動かないと、ストレスがたまります。プリンターとスキャナーも使いますのが、量販店で売っている普通のものです。

たまに取材の立ち合いもありますが、月に一回ぐらいです。コロナ後は、インタビューの立ち合いなども、zoomを使ってするようになったりと、家からでないで仕事がやりやすくなっています。

出版社の編集者も、今後はリモートワークが増えてくるでしょう。大手出版社はリモートを推奨していて、編集者も自宅で仕事ができることが分かったのです。

フリーの編集者のいい面も悪い面も書いてきましたが、今後は、厳しくなることは間違いありません。

まず、雑誌はどんどん休刊するでしょう。実際に、KADOKAWAの「東京ウォーカー」や、朝日新聞の「アサヒカメラ」という94年続いた雑誌も休刊しました。

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雑誌の実売数が減っていますし、それに比例して広告も入らなくなっています。

「この雑誌は10年後もある」

と断言できる雑誌はありません。「週刊少年ジャンプ」ですらそうです。

携わっている雑誌が休刊になれば、社員であれば他の部署に異動となります。それが編集の仕事ではなくても、リストラされない限り、給料はもらえます。

フリーはそうはいきません。雑誌の休刊=廃業、という人もいます。特に専門誌に特化して仕事をしていた人です。「アサヒカメラ」がいい例でしょう。

webの仕事もできる人は、そちらに軸足を移すことになるでしょう。ただ、webは雑誌の編集よりもらえる額がかなり少ないです。

フリーの編集者は、自ら仕事を取ってくる力と、webでも生き残れる力が必要になってきています。

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