出版社への就職・転職

【出版社への就職希望者必須】出版業界の今後がわかる本おすすめ8冊│元大手出版社の面接官が実際に読んだ本

出版不況と20年以上言われていますが、それでも出版社の就職は人気です。

大手も中堅版元も100倍以上の倍率で、難関です。

中途採用の枠は、大手でも年に一回ほどしかチャンスはありません。

私は零細出版社に新卒で入り、その後の大手版元に転職しました。

面接官も務めていましたが、学生や中途採用に募集してくる社会人に対して「疑問」があります。

本当に出版社で仕事がしたいのかな?

という疑問です。

出版社への就職希望者が「出版業界」を学ぶべき理由

出版業界に対しての勉強が、少ないのです。

採用試験は、難関であればあるほど、「熱意」が重要です。

エントリーシートで課される企画や三題噺で学生が提出するものに、大きな差はありません。

どれだけ出版社に入りたいのか? そのために何をやってきたのか?

ということが何よりも大切です。

熱意のバックボーンに、業界に対する「興味」と「知識」が必要です。

今から紹介する8冊は、出版業界の現状と今後を知るうえで必須です!

文芸編集者になりたい人も、ファッション誌編集者も漫画編集者も営業も、どの職種を希望していても知らなくてはならないことです。

ぜひ8冊すべてを読み、さらに興味の幅を広げてください!





出版業界の今後がわかる本おすすめ8冊

【1冊目】マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの? マンガアプリ以降のマンガビジネス大転換時代

この10年でもっともよかった本です!

著者の飯田一史さんは編集者で、出版業界の専門誌でも連載をしていた人です。

老舗雑誌の休刊が続いている「雑誌」というメディア。

コンテンツを生み出す最強のメディアでもある「雑誌」の転換点として、今後のビジネスモデルについて書かれてあります!

第1章 ストア/プラットフォーム系マンガアプリが、作品単品の勝負を加速する
第2章 マネタイズ手段の多様化
第3章 ブランド売りを再興するには、コミュニティを育てなければならない
第4章 相互模倣による収斂
第5章 マンガのウィンドウ戦略
補章 韓国デジタルコミック事業者の動向と影響

【2冊目】いま、子どもの本が売れる理由

著者は同じく、飯田一史さん。

コロナによる緊急事態宣言がでているなかでも、児童書は売り上げを伸ばしました。

「おしりたんてい」や「サバイバルシリーズ」を知っていますか?

「おしりたんていは」は児童書大手のポプラ社が発売し、初版50万部を記録するおばけシリーズです。

NHKでもアニメ化しています。

「サバイバルシリーズ」は朝日新聞出版から、70冊以上でています。

韓国で発売されているものを、翻訳して発売しています。日本では1,000万部以上売れています。

本の売れない時代に、直近20年で14歳以下人口は約200万人減っています。

それでも児童書は市場規模を堅持し、本を読まない子どもは減少し、小学生の読書冊数は倍増です。

「子どもの本離れ」はいかにして終わったのか?

いま子どもの本市場が盛り上がっている秘密が書かれています!

【3冊目】まっ直ぐに本を売る: ラディカルな出版「直取引」の方法

出版業界の新しい取り組みが書かれています。

出版流通が崩壊寸前です。

出版社が本を作り、取次(問屋)が全国の書店に本を配る。

当たり前に思っていたスタイルですが、本が売れないので効率が悪くなり、流通するトラックの運賃が取次に重荷になっています。

取次は出版社に「運賃協力金」の負担を求めています。

また、書店は薄利多売で儲けてきましたが、出版不況で「多売」ではなく「少売」になっています。

1,000円の本が一冊売れると、書店には220円が入ります。

薄利多売時代には220円の積み重ねで商売が成り立ちましたが、いまはそれでは難しくなっています。

そこで注目を浴びているのが、トランスビュー方式です。

トランスビューという出版社が中心となり、20以上の小さな出版社が集まって、出版社と書店が直取引をしています。

取次を外しているので流通網が使えませんが、書店の儲けは取次がいないぶん、増えます。

また、取次による見計らい配本がないので、返品率が少ないという利点があります。

著者の石橋毅史さんは、元業界紙の記者です。

現在の出版事情について、勉強になる本です!

【4冊目】”ひとり出版社”という働きかた

本が売れないなか、個人で出版社を立ち上げる人が増えています。

商売として成り立つの? と疑問を持つ人が多いですが、大きな商いにはならなくとも、なんとかなっています。

出版者の就職というと、有名な出版社のことばかりに目を向けがちです。

ただ、名の売れた出版社もこれからはどんどん売り上げがシュリンクしていきます。

小さな出版社こそ生き残る時代になっていきます。

ミシマ社、港の人、里山社、赤々舎…

“小商い“の一形態として注目される13の「ひとり出版社」を通して、働きかた、出版業界の今後のヒントが書かれています!

【5冊目】本屋、はじめました

著者の辻山良雄さんは、リブロ池袋本店という日本有数のマンモス書店に勤務していました。

リブロ池袋本店が閉店してしまい、自身で本屋をはじめたのです。

ひとりで出版社を立ち上げる流れがありますが、書店も同じです。

東京の荻窪の駅から近くもないところに、「Title」という書店を立ち上げました。

この本では、Titleの収支も赤裸々に書いています。

20年前から書店の数は半減していて厳しい状況ですが、ひとりでどうやってやっていけるのか?

辻山さんの姿から、現代の出版の潮流が学べます。

【6冊目】amazon 世界最先端の戦略がわかる

Amazonの出版業界におけるシェアは、10~20%と言われています。

本のジャンルによってシェアが大きく変わります。

ビジネス書は30%以上のシェアの商品もあるほどです。

Amazonの強みのロングテール商品、たとえば20年前の本で書店の棚にはほとんどないけどAmazonではコンスタントに売れている、といった書品もあります。

ロングテール商品では、Amazonのシェアが90%ということもざらです。

弱いのは実用書(料理本など)や児童書で、3%もシェアがない本もあります。

書店で実物を見てから買う、という層が多いのです。

この本の著者の成毛眞さんはマイクロソフトの日本法人の元代表取締役社長です。

本に造詣も深く、書評サイト「HONZ」を主宰しています。

本を読むと、Amazonという企業が今後も伸び続ける理由をつかめます。

出版業界にとって、Amazonは最も売り上げる書店であり、今後のライバルになりうる存在です。

Amazonについて知っておいて損はありません。

※この本はAmazonのオーディオブックサービス、Audibleでも出ています。

この話も重要です。

オーディオブックの2019年のアメリカの市場規模は1,000億円。

日本は50億円ほど!

これから爆発的に伸びていきます。

一度はAudibleを使ってください!

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【7冊目】結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか?

手塚治虫が作った日本のアニメは世界一です。

コンテンツの質だけでなく、量も世界を圧倒しています。

これだけ漫画雑誌が発売している国は、他にありません。

「クールジャパン」という言葉とともに「コンテンツ産業」としてアニメやコミックを海外に売り込もう、という話がありました。

実際は、大きなビジネスになっていません。

ただ、日本のマーケットが小さくなるなかで、出版社の生き残り戦略は海外にあります。

児童書大手のポプラ社は中国での売上が急伸しています。

千葉均社長は、数年以内に国内の売上を中国が抜く、と言っています。

自動車メーカーなどでは当たり前ですが、日本の出版社としては初めてのことです。

どうすればコンテンツを海外で売り伸ばせるのか? について書かれた本です。

※この本の電子書籍が無料で読めます!

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電子書籍を使ったことがない人は、一度は使ってみましょう!

【8冊目】WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜

著者の佐渡島さんは元講談社の編集者で、「宇宙兄弟」「バガボンド」「ドラゴン桜」「働きマン」「モダンタイムス」などなど、超ベストセラーの編集者です。

30歳を過ぎて独立し、コルクを創業しました。

この本では、スマホによって大衆が分断され、モノの売り方が根本から変わったことに対する、解を出しています。

同じ価値観でつながる「コミュニティ」が鍵になります。

どんな有名な人も「コミュニティ」を持っていることが、持続した成功に必要となるのです。

※この本もAmazonのオーディオブックサービス、Audibleで出ています。

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まとめ

出版社に就職をするうえで、必須の8冊を紹介しました!

採用試験を受ける人は、必ず読んでおいてください。

本はそこそこの値段ですので、古本でもまったく問題ありません。図書館にもありますよ。

Amazonのアカウントがあるなら、AudibleやKindle Unlimitedの無料期間を使って勉強しちゃいましょう!

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