出版社への就職・転職

出版社の就職の採用されなかった体験談│新卒全滅→中途転職で大手入社

出版社の採用は、出版がオワコンと言われ続けて20年近くたっても人気です。

大手出版社の新卒入社の倍率は100倍以上です。

まず、エントリーシートで落ちていました。通ったとしても、筆記試験が難関です。筆記を通っても、面接では猛者たちとの戦いに勝ち続けなくてはなりません。実力と運です。

私は2000年頃に大学を卒業して、出版社に就職志望でした。この頃はまだ出版社も調子がいい時期で、名の知れたところなら新卒採用をしていました。

大学の学力は日東駒専レベルで、大手の筆記試験は全滅。名前の知れたところはほとんど全部受けました。筆記でほとんど落とされました。面接に進めても、ほとんどが一次面接で「お祈り」手紙がきました。当時はメールではありませんでした。

大学時代もぼーっとしていたので、今でいうガクチカ、学生時代に力を入れたことはなにもありませんでした。

どうしても出版社に入りたい、という気持ちでしたが、留年も就職浪人もするわけにはいかず、大学4年の3月まで活動して受かったのはマスコミではない会社、一社のみでした。しかも社員は30名ぐらいの小さな会社です。

この会社に入るしかないな、と思っていましたが、小さな出版社に知り合いのコネでもぐりこむことができたのです。

が、名前を聞いたことのない出版社で、社員は10名ほど。歴史は数十年あるところでしたが、ビルはぼろぼろで社長の住居兼用。経理は社長の奥さん、番頭の70歳のおじいちゃんがいる、といった昔ながらの会社でした。

それでも当時は本当にうれしくて、毎日、時間を忘れて働きました。

仕事は雑用全般、記者、編集、営業など、全てをやりました。すべて初めての経験で、憧れの出版の仕事で、楽しく仕事をしていました。

ただ、小さな出版社は給料も悪く、時間の拘束も長いですし休日出勤もあり、一生は働けない職場です。

そこで強く思ったのは、出版社なら大手・中堅以上で働かないと満足な生活は送れないな、ということでした。

働きながらも、第二新卒で出版社の採用試験は受けていましたが、新卒の時といっしょで、エントリーシートで落ちるし、通っても筆記で落とされていました。業界研究も、基礎的な学力も足りていなかったのです。

いま考えると、当時の私は何も考えていませんでした。ただ就職試験を受けていただけでした。

なにも考えていませんでしたが、ここで方針転換をしました。出版社じゃなくてもいいから、そこそこの給料をもらえる有名な会社にはいろう、と思ったのです。

出版社で大手・中堅と言われる会社は100社もありませんが、他の業種に目を向けると、大きな会社はいくらでもあります。

出版社で100億円以上の売り上げがあるのは数十社ですが、他の業種では何千社もあるのです。

私はそこで、名前を知っているテレビCMもやっている会社のいくつかに書類を送りました。メーカーが多かったです。自動車会社、食品会社、製薬会社、ゲーム会社、文房具の会社などなど。

面接にたどり着けない会社もたくさんありましたが、結果的に言うと、一部上場のメーカーに合格しました。中途入社枠です。

間違いなく言えるのは、新卒では絶対に受からないレベルの会社です。

ではなぜ受かったのか? 大学生としては何物でもなく日東駒専レベルの自分が、社会人として2年間働いたことで、実績がつめたのです。履歴書に他人がみて「いいね」と思えることが書けるようになったのです。

これはぜんぜん難しいことではなく、社会人になれば誰もが何らかの実績を残すことができます。大なり小なりです。私の実績も、社員10名の出版社の中で少しの結果を残しただけです。

この一部上場のメーカーで、5年ほど必死に働きました。

仕事が落ち着いてからは出版社への転職活動を再開しました。メーカーの仕事で残した結果と、「一部上場に勤務」という武器を得ることができたのです!

転職活動は簡単ではありませんでしたが、大手出版社に入ることができました。採用してもらえた理由は、出版社の経験もありつつ、大手メーカーの仕事で結果を残したという実力でした。

筆記試験もありましたが、いい点数を取れたとは思えません。ほとんど勉強はしませんでした。中途採用は、筆記試験の重要度が新卒の時ほど高くないのです。

大学を卒業してから10年ほど時間がかかりましたが、やっと希望の大手出版社に入ることができました。

学歴がない、履歴書もエントリーシートもたいしたことが書けない、個性もない…

出版社に就職を希望している人で、このように考えている人はたくさんいます。

ですが、私のように紆余曲折ありながらも、なんとか就職できた人がたくさんいます。

私は大手出版社で管理職をしていて、採用にもかかわっていたので、たくさんの人の学歴や職歴をみています。

中途入社で正社員になった人には、日東駒専以下の大学出身、大学中退、仕事の経験は派遣のみ、書店アルバイト→編プロアルバイト→編プロ社員→小さな出版社契約社員→大手出版社正社員、といった、本当にいろいろな経歴があります。

出版社の入社は、本当に狭き門です。

あきらめなければいつかは大手出版社に入れる、とも言いません。

ただ、いろいろな道があるので、あきらめることはしないでください。

一緒に考えましょう!

相談はTwitterのDMまで! 待ってます!

@uehara_hon

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