出版基礎知識

重版出来の読み方と意味を元大手出版社の編集と営業経験者が解説

漫画「重版出来!」がドラマにもなり、「重版出来」という言葉が有名になりました。

読み方は「じゅうはんしゅったい」と「じゅうはんでき」のどちらでも使います。

私は大手と零細の出版社に勤務経験がありますが、両社とも「じゅうはんでき」と言っていました。

正直なところ、「じゅうはんしゅったい」という読み方は、知りませんでした。

他の出版社の知人にも聞きましたが、圧倒的に「じゅうはんでき」を使っている会社の方が多かったです。

「じゅうはんしゅったい」を使っているのは、一部の漫画出版社だけでした。

例えば書店の人と、重版した本の印刷はいつ出来上がるのか? という話になります。

その会話では、「重版出来日(できび)はいつですか?」と聞かれます。

出版社側も、「重版出来日(できび)は来月の10日なので、店着は15日頃です」などといった使い方をします。

この会話からも分かりますが、「重版出来」の意味は、重版した本の印刷が出来上がって、出版社の倉庫に入ってくる日です。

新聞広告で「重版決定」とありますが、これは重版することが決まったけど、まだ出来ていないという意味です。

広告に「重版出来」と書いてあれば、すでに刷り上がっているよ、という意味です。

新聞広告は、読者だけではなく書店に対してのメッセージでもあります。

「重版出来」書いてあれば書店は出版社や取次(問屋)に、すぐにその本の注文を出せます。

「重版決定」だと、まだ刷り上がっていないので、出版社や取次に在庫がないかも、と判断するのです。

「重版出来」の読み方と意味を解説しました。

出版は歴史ある業界なので、独特な用語もたくさんあります。また解説していきます。

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