出版基礎知識

本の重版の予約はいつからできる?書店とネットでの方法の違いについて解説

買いたい本が手に入れられないのはとてももどかしいものです。

Kindleなどの電子書籍であれば品切れはありませんが、紙の本はテレビで取り上げられたりして、一気に書店店頭やネット書店でも品切れしてしまいます。

欲しい本の手に入れ方を、元大手出版社の営業マンの上原龍一が解説します。





本の重版の予約はいつから?→印刷ができあがる約一週間前です

重版の情報は出版社や著者のTwitterで発表されます。

ネットが普及する前は新聞広告でのみ重版の告知がされましたが、重版自体がニュースとなり売上がさらに伸びるので出版社も積極的にPRします。

重版が決まってから本が印刷されて書店店頭に届くまで、早くても10日はかかります。

印刷に一週間ちょっと、印刷会社から取次(本の問屋)に届いて書店に本が着くのに都内であれば1~2日かかります。

地方であれば2~4日が必要です。

重版の情報を知ってすぐに書店に行っても、予約ができるわけではありません。

各書店に何冊入るかは、基本的には取次が決めます。

例えば重版部数が10,000部だとして、取次の大手である日販(会社名です)に4,000部、トーハンに3,000部、大阪屋栗田に2,000部、出版社の在庫分ととして2,000部、といったふうに出版社は振り分けます。

取次は出版社からもらった部数を、全国の書店に配本します。

各書店への配本部数は、重版の本が店着する約一週間前に決まり、書店に知らされるのです。

ただ問題は、出版社や著者は重版が決まったことは告知しますが、印刷ができあがる日は発表しないことが多いのです。

重版の予約方法は書店よりネットの方が確実です

書店は店に入ってくる部数が決まれば予約を受け付けるかというと、そう簡単にはいきません。

出版の流通に昔は少しあいまいな部分があり、決まっていた部数が入荷されない、ということがよくあったのです。

ですので書店は、予約を受け付けつけたのに入荷しない、という経験から、予約を嫌がることもあるのです。

Amazonや楽天ブックスといったネット書店は、取次から入荷部数の連絡がくれば、落ちていたカートを開き、予約受付を開始します。

予約開始のタイミングは書店と同じか、少し早い場合があります。

確実に購入したい場合は、ネット書店をこまめにチェックするのがいいでしょう。

まとめ

・重版の予約は、重版出来日の約一週間前からできる

・ただ、重版出来日を発表しない出版社もある

・書店は予約を受け付けないこともある

・ネット書店をこまめにチェックして購入するのが確実