出版社への就職・転職

大手と中小の出版社の違いを年収と仕事内容から解説

出版社への就職・転職のコンサルをしていて、質問を受けた内容です。

私は零細出版社と大手出版社の両方で正社員として働いていました。編集・記者・営業・宣伝の全てを経験しています。ほぼ全出版社に知人がいて、よく飲みに行っていたので各社の状況も聞いています。

この記事では、大手を小学館・集英社・講談社の3社、中小はそれ以外の出版社として書き進めます。

売上としてはKADOKAWAが出版社のなかでNo1ですが、いろいろな出版社や映画会社を買収して大きくなった企業です。そういった意味で、出版業界にいると大手3社は別格なのです。

大手と中小出版社の違い【年収】

大手は別格です。

部長以上の役職や、50代以上では年収2,000万円を超えてきます。最近は下がってきているとはいえ、1,000万円は確実に超えてきます。

出版業界が20年以上、マイナス成長を続けているとはいえ、大手はまだまだ安泰です。不動産を持っているのが強いとよく言われますが、それだけではありません。特にコミックに顕著ですが、コンスタントにヒット作が出ています。

また、過去のコンテンツが長年お金を稼いでくれています。代表的な作品では、小学館の「ドラえもん」、集英社の「ドラゴンボール」「ちびまる子ちゃん」などがあります。

中小出版社では、部長クラスで1,000万円というところです。この額でも世間的には十分です。

私が新卒で入社した社員10名ほどの出版社は、オーナー版元でしたが、どれだけ上に行っても600万円ほどでした。

昭和50年代は出版社がもっともいい時期でしたので、小さな版元でも1,000万円をもらえているところはけっこうありましたが、今は昔です。

中小出版社の幅が広いですが、目安として売上上位20社は1,000万円が目指せると考えていいでしょう。

文藝春秋・新潮社・学研プラス・ダイヤモンド社・宝島社・日本経済新聞出版社・岩波書店・PHP研究所・朝日新聞出版・河出書房新社・NHK出版・東洋経済新報社・双葉社・マガジンハウス・光文社・扶桑社・主婦と生活社・ポプラ社などなどです。

ただ、医療系出版社の医学書院や、児童書の福音館書店は別格で給料が高いことで知られています。

大手と中小出版社の違い【仕事内容】

当たり前ですが、出版の仕事をするという点で、大手も中小も違いはありません。

社員数が100名以上の規模があると、それぞれの配属部署の仕事しかしないと考えてください。

私がいた10名ほどの出版社では、全てをやります。3年ほどしかいませんでしたが、出版にかかわる全てを経験しました。

雑誌の記者として取材に行き、記事を書き、自ら編集もしました。大手出版社では、記事を編集者自ら書くことは多くはありません。編集者は雑誌の企画を作り、実際に書くのはライターです。

書籍の編集もやりましたが、雑誌の編集と並行して作っていました。大手では、週刊誌に連載の小説において、週刊誌編集部の担当、書籍編集部の担当の二人がいることがあります。つまり、連載中と書籍にする時では、編集担当が違うのです。

小さな出版社では、一人の担当が連載中も書籍化の際も担当します。雑誌で手塩にかけて連載をしていたものを書籍にするまでかかわれる。これはとても幸せなことです。

営業の仕事においても、小さなところは全て一人でできます。

1、初版部数を決め
2、取次(本の問屋)に配本し
3、書店に営業し
4、重版を決める

という流れです。100名以上の出版社では、1~4までそれぞれ担当が違うという場合もあるのです。

つまり、早く成長したければ小さな版元に入るのも悪いことではありません。

出版社の新卒採用は100倍以上の倍率で、難関です。もし全落ちしたとしても、小さなところに入社できれば、大手に転職できる可能性は大いにあります。

実際に大手3社に、小さな出版社から中途で入社した人はたくさんいます。私の知り合いでも何人もいます。

まとめ

大手と中小の出版社の違いは、給料です。あきらかに違います。

ただ、出版社の仕事をすべて経験できるのは、小さな出版社です。

若いうちは給料が安くて徹夜があって休日がなくても、たくさんの経験をするという選択肢もあるでしょう。

出版社の仕事は本が好きな人にはたまらなく楽しいです!

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