相撲

稀勢の里の引退後の指導者としての実力は?荒磯部屋の稽古内容についても

日本人の関取として19年ぶりに横綱になった稀勢の里。

引退後に現役の大関の高安に胸を貸し、21番中20番勝利するという、

圧倒的な強さをみせました。

稀勢の里が親方となり、指導者としての実力は? どうして今も強いのか?

親方になったいま、どのように後進に稽古をつけているのか?

ということを追っていきます。





 

稀勢の里の現在の仕事

稀勢の里は2019年1月に相撲を引退しました。

引退後は親方となり、荒磯を名乗っています。

田子ノ浦部屋付きの親方なので、所属力士の指導にあたるのが

メインの仕事となります。

田子ノ浦部屋には田子ノ浦親方が師匠としていて、

この方が部屋の運営をしています。

会社で言う、CEO(師匠)とCOO(部屋付き親方)の関係といったところでしょうか。

稀勢の里(荒磯親方)が指導する力士

現在、田子ノ浦部屋に所属する幕内力士は大関の高安のみです。

ちなみに、力士の番付は以下の順になっています。

横綱-大関-関脇-小結-前頭(ここまでが幕内)—十両

幕内と十両の力士が関取として扱われ、相撲取りとして一人前に扱われます。

その下は、幕下-三段目-序二段-序ノロと続きます。

田子ノ浦部屋の高安関以外の力士は、三段目以下になります。

ですので、荒磯親方の仕事は、一人でも多く関取を生み出すことでしょう。

引退後もなぜ強い?

現役の大関の高安関に圧勝した荒磯親方。

なぜ現役を引退したのに、こんなにも強いのでしょう。

理由はいくつかありますが、引退して体を休めるのではなく、

数日後からすぐに筋トレを再開しています。

また、相撲の最高位、しかも日本人として唯一の横綱という重責から

解き放たれ「何も考えずに四股やすり足ができるので楽しい。

体も張っているし、疲れもない」と、引退の3か月のインタビューで

話をしています。

相撲が本当に好きで、親方として後進を指導したいという気持ちが強いのでしょう。

荒磯親方の指導

親方として指導する際は、まわしを締めています。

高齢の親方の場合、まわしは締めずに口答だけでの指導の場合もあります。

横綱だった稀勢の里が、実際に手本を示しながらの指導なので、

若手にとってはこのうえない稽古でしょう。

指導者としての実力

田子ノ浦部屋の力士は、高安以外は関取になっていません。

現代の若い人たちを指導することになります。

荒磯親方はインタビューで、「現代っ子にあった指導をする」と言っています。

親方が入門したばかりのころは、まだ「かわいがり」と呼ばれる

いわばシゴキが残っている時代でした。

2007年の力士暴行死という悲惨な事件もあり、シゴキは相撲界でも

減ってきています。

また、現代の若い入門者は、シゴキなどされたら逃げてしまいますし、

SNSなどに投稿されてしまうかもしれません。

どのスポーツでも同様ですが、新たな指導方法を、いまの指導者は

模索していかなければならないのです。

荒磯親方の指導者としてのこれから試されてくることでしょう。

力士も現役復帰できるの?

これだけ強ければ現役復帰も! と期待する人も多いと思います。

フィギュアスケートでは、バンクーバー五輪の銅メダリストの

高橋大輔さんが4年間のブランクの後に、現役復帰しました。

そして復帰後の全日本選手権でなんと2位に入る活躍をしました。

テニスの伊達公子さんも引退してから現役復帰して話題になりました。

では相撲界はどうでしょう。

相撲界の不文律として

「一度関取になった力士は、番付から削除されたら二度と復帰できない」

という言葉があります。

これを破るということは誰もできないでしょう。

ましやて稀勢の里は現在は親方をやっているのですから。

ただ、八百長問題で解雇された元幕内の蒼国来が裁判を起こし、

解雇が無効との判決が出て復帰した例があります。

しかしこれは例外中の例外でしょう。

まとめ

・稀勢の里は荒磯親方として田子ノ浦部屋の後輩を指導中

・引退後も強いのは、トレーニングと横綱の重責から解き放たれたから

・指導者としての実力は未知数だが、現代風の指導をしている

・現役復帰は、相撲界ではありえない