書店営業

作家・著者の書店まわりは嫌われる?効果についても元大手出版社の営業が解説!

本を出版した作家の全員が思うのは、売れてほしい、ベストセラーになってほしい、

という気持ちです。

売れるためにはやれることをやろう! と考え、まず思いつくのは

書店回りと出版業界で言われる、書店営業でしょう。

私は元出版社の営業として、作家の書店回りによく付き合いました。

作家を「歓迎」してくれる書店と「邪険」に扱う書店、

書店員から「喜ばれる」作家と「喜ばれない」作家。

経験からその実態を独白します!





作家・著者の書店回りはほとんど、嫌われます

書店員から嫌われる、喜ばれるの前に、前提があります。

書店員はかなり忙しいです。それも、年々忙しくなってきているのです。

理由は、出版業界の売り上げが毎年、落ちてきているなか、

書店は経費削減をすることでしか、利益を残すことができないからです。

つまり、人件費を削減するので人手が足りない状況なのです。

書店回りで喜ばれる作家・著者

そんな忙しい書店員が喜ぶ作家は、その書店員がファンの作家です。

ファン以外では、その作家が書店にとって利益を生み出してくれる場合です。

たとえばお笑い芸人やアイドルが本を出して書店訪問をし、

Twitterで「サイン本を〇〇書店で書きました」とつぶやくと、

そこの書店にファンが来て、サイン本を購入してくれるのです。

書店回りで嫌われる作家・著者

では有名でない著者の書店訪問はどうか? というと、

残念ながら、喜ばれることはありません。

出版社の営業は、編集者からどうしても、とお願いされて、

あまり有名でない作家の書店回りをアテンドすることがあります。

事前に書店にアポイントを取るのですが、断られることも多々あります

断られない場合も「サイン本は3冊までで」と言われます。

サイン本は返品ができないので、あまり売れない作家のサイン本はリスクになるのです。

サイン本を書かせてくれる書店はまだいい方で、「ご挨拶だけで…」と

言われてしまうのです。

営業の立場からいうと、挨拶の時間を取ってもらえるだけで御の字なのです。

作家・著者の書店回りの効果はほとんどありません

書店員から歓迎される作家は、そもそも売れる作家です。

書店回りをしようがしまいが、本が売れるのです。

では、初めて本を出す作家や、これまであまり売れていなかった作家は

どうすれば書店まわりの効果が上がるのでしょうか。

よく編集者が言ってくるのが、POPを作るので書店に持って行きたい、

もしくは持って行ってほしい、です。

POPを本の前に飾れば、確かに本が目立ちます。

POPで目立たせると本が売れるのか? というと、これは別です。

テレビCMで宣伝している商品を全て購入するのか? と考えると、

分かると思いますが、簡単なことではないのです。

これが現実ですので、POPは書店のためになると思っている

編集者や作家がいますが、POPがあるために他の本が目立たなくなるので、

逆に書店員から邪魔に思われてしまうこともあるのです。

また、書店回りする作家の本が平積みされているとして、

いつまで平積みしているかというと、最長で一か月です。

書店は毎日、新刊が入荷するので、毎日、平積み商品を入れ替えて

いるのです。POPを飾ってくれたとしても、短命なのです。

さらに現実を言うと、どんなに大きな書店であっても、シェアは

1%もありません。大型書店で営業したとしても、営業しなかったと

して5冊売れていたところにプラス1冊売れるようになった、というレベルなのです。

では、どうやって本の宣伝をしていけばいいのかというと、

著者自らのSNSなどで発売を告知したり、宣伝していくことが最も効果があります。

お客様の購買行動として、SNSやブログなど、ネット上で知った本を

購入するのは、Amazonがほとんどです。

Amazonのシェアはビジネス書だと20%前後あります。

Amazonで売れることに的をしぼって、SNSやブログにAmazonのリンクを

貼るのがもっとも効率がいいのです。

書店回りにこだわることはないのです。

まとめ

・書店が喜ぶ作家は、その書店員がファンの作家のみ

・基本的には、書店は忙しいので書店回りを歓迎しない

・POPの効果もかなり限定的

・SNSやブログで宣伝し、Amazonで売り上げを伸ばすのが得策